戸建て住宅売却時にかかる税金:具体的な例で徹底解説!

マイホームを売却する際には、様々な手続きと同時に、必ず税金がかかります。今回は、戸建て住宅売却時にかかる税金について、具体的な例を交えて解説します。

1. 譲渡所得税

不動産を売却して利益が出た場合、譲渡所得税がかかります。これは、所得税と復興特別所得税の2つで構成されています。

2. 譲渡所得の計算方法

譲渡所得は以下の式で計算されます。

譲渡所得 = 譲渡価格 – 譲渡原価 – 必要経費

  • 譲渡価格: 土地・建物の売却価格
  • 譲渡原価: 土地・建物の取得価額
  • 必要経費: 売却に関連する費用(仲介手数料、広告宣伝費、測量費など)

3. 具体的な例

築10年の戸建て住宅を3,000万円で売却し、譲渡原価が2,000万円、必要経費が50万円だった場合、譲渡所得は以下のようになります。

譲渡所得 = 3,000万円 – 2,000万円 – 50万円 = 950万円

4. 所有期間による税率の軽減

所有期間によって、譲渡所得税の税率が軽減されます。

  • 所有期間5年以内:短期譲渡所得(所得税30%+復興特別所得税2.1%)
  • 所有期間5年以上10年以内:長期譲渡所得(所得税20%+復興特別所得税1.4%)
  • 所有期間10年超:長期譲渡所得(所得税15%+復興特別所得税1.05%)

上記の例では、所有期間が10年を超えているため、長期譲渡所得となり、税率は15%+1.05%となります。

5. その他の税金

  • 印紙税: 売買契約書作成時に必要(売買代金4,000万円以下は0.4%、4,000万円超は0.5%)
  • 登録免許税: 所有権移転登記時に必要(不動産の評価額に基づく)

6. 節税対策

  • 所有期間を長くする
  • 必要経費を計上する
  • 3,000万円特別控除を活用する(マイホームを所有期間10年超で売却した場合、最高3,000万円までの譲渡所得が非課税になる)

7. まとめ

戸建て住宅売却時には、様々な税金がかかります。売却前にこれらの税金をしっかりと理解し、計画的に準備を進めることが重要です。

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