住宅ローン減税に省エネ性能が必須化!性能表示制度とは?

住宅ローン減税に省エネ性能が必須化!性能表示制度とは?

2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅は、住宅ローン減税を受けるためには省エネ基準への適合が必須となりました。これは、地球温暖化対策やエネルギー消費の削減を目的とした改正です。

今回の記事では、住宅ローン減税における省エネ性能の必須化について、性能表示制度も含めて詳しく解説していきます。

省エネ性能表示制度とは?

省エネ性能表示制度は、建築物の省エネ性能をわかりやすく表示する制度です。2020年から義務化され、建築物の販売や賃貸時には、建物ごとにエネルギー消費量を表す「一次エネルギー消費量等級」と、温室効果ガス排出量を表す「CO2排出量等級」を表示することが義務付けられています。

省エネ性能表示のラベル

省エネ性能表示は、以下の5段階で評価されます。

  • 等級1(★★★★★): 非常に優れた省エネ性能
  • 等級2(★★★★☆): 優れた省エネ性能
  • 等級3(★★★☆☆): 標準的な省エネ性能
  • 等級4(★★☆☆☆): 省エネ性能が低い
  • 等級5(★☆☆☆☆): 非常に低い省エネ性能

ラベルには、等級に加えて、一次エネルギー消費量とCO2排出量の数値も表示されます。

住宅ローン減税と省エネ性能

2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅は、住宅ローン減税を受けるためには、以下の省エネ基準を満たす必要があります。

  • ZEH Oriented(ゼッチ・オーリエンテッド): 一次エネルギー消費量が基準値より20%以上少ない
  • Nearly ZEH(ニアリーゼッチ): 一次エネルギー消費量が基準値より10%以上少ない

これらの基準を満たす住宅は、従来の住宅よりも借入限度額が拡大され、最大控除額もアップします。

省エネ性能の高い住宅のメリット

省エネ性能の高い住宅には、以下のようなメリットがあります。

  • ランニングコストの削減: 光熱費を抑えることができる
  • 快適な住環境: 室温が安定し、結露が発生しにくい
  • 環境への配慮: CO2排出量を削減できる

まとめ

住宅ローン減税を受けるためには、2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅は省エネ基準への適合が必須となりました。省エネ性能の高い住宅は、ランニングコストの削減や環境への配慮など、さまざまなメリットがあります。

住宅購入を検討している方は、省エネ性能表示制度を活用して、省エネ性能の高い住宅を選んでみてはいかがでしょうか。