住宅ローンは変動金利がおすすめ?2024年6月時点の最新情報と賢い借り方

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マイホーム購入時に悩むのが、住宅ローンの金利タイプです。一般的には、金利が一定期間変わらない固定金利と、市場金利によって金利が変動する変動金利の2種類があります。

2024年6月現在、日銀のマイナス金利解除後も、おうちの相談カウンターでは変動金利をおすすめしています。その理由は大きく2つあります。

1. 住宅ローンの最初の10年は低金利で過ごすのが有利

住宅ローンの返済期間の中で、最初の10年間は特に利息負担が大きくなります。これは、元利均等返済の場合、返済初期ほど利息の割合が高くなるためです。

例:元本3500万円、35年返済、金利0.5%の場合

  • 毎月の返済額:90,856円
  • 初回利息:14,584円
  • 120ヶ月目利息:10,708円
  • 最終返済額:38円
  • 35年間の利息総額:316万円
  • 最初の10年間の利息:152万円(約48%)

上記のように、最初の10年間で支払う利息は全体の約半分にもなります。そのため、金利が低い方が総返済額を抑えられます。

現時点の変動金利は低水準なので、最初の10年間を低金利で過ごすことで、金利負担を大きく軽減できます。

2. 固定金利が有利になるには金利が6回以上上昇する必要がある

2024年6月時点、変動金利と固定金利の金利差は約1.47%です。固定金利が有利になるためには、この金利差を埋めるために1.50%金利が上昇する必要があります。

しかし、政策金利の引き上げは通常0.25%ずつで行われるため、1.50%上昇するには6回の利上げが必要となります。

日銀の今後の金融政策を踏まえると、6回の利上げは現時点では現実的ではないと考えられます。

まとめ

以上の理由から、2024年6月時点では住宅ローンの金利タイプとしては変動金利をおすすめします。

ただし、金利は常に変動するため、状況を見ながら柔軟に判断することが重要です。

以下、変動金利と固定金利のそれぞれのメリット・デメリットを比較した表もご参考ください。

金利タイプメリットデメリット
変動金利・金利が低い場合が多い ・毎月の返済額が一定・将来の金利上昇リスクがある
固定金利・将来の金利上昇リスクがない ・毎月の返済額が一定・金利が高い場合が多い

ご自身のライフプランや経済状況に合わせて、最適な金利タイプを選択してください。

補足

  • 変動金利には、5年ルール125%ルールなどの金利優遇制度がある場合もあります。詳しくは金融機関にご確認ください。
  • ご自身で金利シミュレーションを行うことも有効です。各金融機関のホームページなどで試算できます。

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賢い住宅ローンの借り方

住宅ローンは人生の中でも大きな買い物です。金利タイプだけでなく、以下のような点にも注意して、賢く借りましょう。

  • 借りすぎない: 無理のない返済額を設定することが重要です。
  • 複数の金融機関を比較する: 金利だけでなく、手数料やサービス内容なども比較しましょう。
  • 繰上げ返済を検討する: 繰上げ返済をすることで、利息負担を軽減できます。
  • 団体信用生命保険への加入: 万が一の際にローンを完済できるよう、団体信用生命保険への加入を検討しましょう。

住宅ローンは、上手に活用することで家計を大きく助けることができます。上記を参考に、自分に合った金利タイプと借り方を選んでください。

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